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整形外科・リハビリテーション科
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頸椎椎間板ヘルニア

原因

加齢や外的要因(外傷、打撲など)により、頚椎の「椎骨」の間にある「椎間板」が傷付き、内部組織の「髄核」が外殻組織の「繊維輪軟骨」を押し出し、脊髄中枢神経を圧迫してしまい痛みが発症します。椎間板は、人間体の中でもかなり速いうちから老化が始まる部分ですので、40歳を境に発生率が上がってきます。

症状

痛みやしびれが出たり、熱さや冷たさの感覚が鈍ったりします。痛みやしびれは主に上半身に現れますが、圧迫の範囲が広いと下半身にまで影響が出る場合もあり、しびれはひどくなると歩くのも困難になります。
この他にも、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴りなど症状は多岐に渡ります。

治療

痛みが強い場合は安静が必要です。
基本的には、消炎鎮痛剤や湿布、必要に応じて、けん引療法など、保存的療法で治療を進めます。
症状が軽い場合は通院で治療できますが、症状が悪化している場合は、ヘルニアの摘出・椎骨の固定などの手術が必要になることもあります。

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むち打ち症(頚椎捻挫)

原因

サッカー、ラグビー、アメフト、格闘技などスポーツ中の衝撃により、首が前後に大きく揺さぶられ、筋肉、靱帯、椎間板、血管などが損傷し、頚椎の関節が捻挫を起こします。
スポーツ以外では、車での交通事故、自動車の追突事故の後遺症として高い比率で発生します。

症状

首や肩の痛み、しびれ、頭痛、不眠、めまい、動悸、吐き気、パニック症状が主な症状ですが、重度では言語障害や半身不随になるケースもあります。
また、受傷直後の検査で異常が認められない場合でも、数日から10日後、数週間から数ヶ月後に自覚症状が出る場合もあります。

治療

むち打ち症は正しい治療を行えばほとんど回復できますが、初期の対処を間違うと回復に時間がかかり、後遺症につながることもあります。
軽〜中度の場合は、まず、受傷直後はカラーなどで頸部を固定して安静にし、患部は冷やします。
痛みが強い場合は消炎鎮痛剤を服用します。5〜6日経過後、次は患部を温め血行を促します。カラーは1ヶ月半程度使用します。
重度の場合は入院して薬物療法や理学療法が必要です。

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四十肩・五十肩

原因

四十肩・五十肩は医学用語では肩関節周囲炎と呼ばれ、40歳代以降によく見られます。
肩の筋肉と骨を繋いでいるのが腱板(けんばん)と言う腱の集まりなのですが、加齢により腱板が老化したり、スポーツのしすぎによって肩の組織が硬くなったり傷つくと、腱板は傷つきやすくなり、症状が現れます。また冷えや肩の使いすぎにより、腱板が少しずつ傷つき、肩の間接の周囲に炎症が起きることも原因の一つです。

症状

肩を動かすと痛い、腕を後方へ回すと痛む、肩が上がらないなどのが主な症状です。
痛みは夜間に酷くなる場合が多く、早朝に激しい痛みで目覚めることもあります。症状が左右の同時に発症するケースは少なく、多くは片方だけに現れます。

治療

時間を掛けて自然に治ってしまうものが多いのですが、放っておくと運動障害が残る場合があります。また、痛みの症状は四十肩・五十肩と間違われやすい、他の病気が原因かもしれません。
このため、痛みを我慢せず、症状が現れてから数日~1週間程経過しても症状が改善しない場合は、診察を受けるようにしましょう。

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変形性脊椎症

原因

変形性脊椎症とは、椎間板が変化して椎体の縁に骨が突出することで神経や脊髄を圧迫する病気です。
男女ともに加齢により生じ、若い頃に重労働や激しいスポーツを行ってきた人が40歳代以降に多く発症します。また、肥満の場合は通常より早く発症します。

症状

起床直後や長時間座っていた後などの動き始めに肩や腕に痛みやしびれが現れます。

治療

軽度の場合は軽くストレッチをするなどして身体を動かしましょう。身体を温めることにより周りの筋肉の緊張やこわばりがとれます。痛いといって安静にしすぎていると、かえって症状が悪化したりする場合がありますので注意が必要です。痛みに対しては、消炎剤や鎮痛剤の薬物療法を行います。また、温熱療法やけん引も効果的です。
重度で神経が麻痺したり、症状が改善されない場合は手術を施す場合もあります。

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野球肩(水泳肩)

原因

スポーツ障害の中でも野球肘と共に多いのが、野球肩(水泳肩)です。野球肩(水泳肩)という名称ですが、野球(水泳)に限らず、バレーボールなどの肩を使うでも発症します。
肩を使うことで肩関節の組織は少なからず損傷を受けます。使いすぎ(オーバーユース)により、疲労が蓄積し痛みが発生します。この他にもフォームが原因になっていることも多いので、フォームを治さなければ再発を繰り返します。

症状

外旋・内旋時(肩をひねる動作)をすると痛み・違和感を感じる、腕を上げると肩関節に鈍痛を感じる、ストレッチ時に異音を発する、運動のし始めに痛みがある、肩が突っ張った感じがあるなど様々な症状があります。

治療

軽〜中度の場合は、干渉波や低周波、マイクロ波や赤外線、ホットパックなどの物理療法を行います。
関節の軟骨や靱帯に損傷がある場合など重度の場合は手術が必要になることもあります。